定年まで先生を続けるということにドキドキしています。
このドキドキは、嬉しいドキドキではありません。
心配なドキドキです。
今回参考にした本を読んでいて、こんな言葉に出会いました。
「今の仕事がずっと続くと思うべからず。自分が何をしないとこの世界に生き残れないか、セカンドキャリアのことも考えなさい」
先生は、公務員だから安定してていいじゃないかという声があります。
もちろん、ぼーっと過ごしていくことは可能です。
けれど、学校現場は周りが思っている以上に中身が変わってきています。
特に、コロナが流行し、学校現場は、大きく変わりました。
電子黒板や一人1台タブレットが持つことが基本になりました。
コロナがきっかけになったかは分かりませんが、様々なところから学校の問題が提起され、部活動を始め、いろんなところで改革が起きています。
評価の付け方についても、次期学習指導要領に向けていろいろな話が出ています。
通知表を廃止にしようという極論も出ているくらいです。(実は通知表を出さなくても、法令上問題はないのです)
この潮流をうまく乗りこなし、少なくとも定年までは、仕事をしていなければいけません(そうでなければ、ご飯が食べられなくなってしまいます。)。
もちろん、校内外で研修を受けますが、「受けさせられる研修」はつまらないことが多いです。
まさに主体的に、自分で勉強をしていくことが大切です。
そこで、「自分で選んで」「自分にあった方法で」自己研鑽できればと思って、今までいろいろ試してきました。
そこでぴったり考えにあったのが「複業」という考えです。
複業をすることで、自分の視野が広がります。
自分複業として、「ブログ」と、大学で行うような「研究活動」をしてます。
これらをすることで、教師の仕事が楽しくなりました。
みなさんも、そんな楽しい複業をみつけてみませんか?
今日は「複業」の見つけ方の紹介です。
「やりたいこと」の決め方

Will(やりたいこと)を羅列しよう
サブの仕事を何にしようと考えるときに、やはり「長続きする」ことを選びたいですね。
長続きさせるうえで、「やりたいこと」で設定できれば、一番楽になります。
そこで、まずはWill(やりたいこと)を羅列することから始めてみましょう。
私だったら、研究をしたい。
本を書いてみたい。
学校を楽しいところにしたい。
漠然としていていいので、やりたいことをどんどん書いていきます。
can(できること)を書き出す
続いて、can(できること)を書き出していきます。
過去の経験や得意分野から、自分ができること、得意なこと、持っているスキルを書き出してみましょう。
私だったら、こんな感じになります。
- 教師12年
- 数学教育をずっと研究
- 高校・大学と陸上競技を頑張る
- パソコン関係は一通り使え得る
- 教師という特性上、コミュニケーションは基本的にできる
- 英検2級(錆びついているけど)
このように、自分ができることをとにかく書き出していきます。
willとcanの重なる部分から複業を始めてみる
willとcanを整理することで、自分の武器が見えてきます。
Willを優先してもいいですし、canの部分から複業を考えてもいいのですが、おすすめは、willとcanの重なる部分で業務を考えることです。
canの部分を優先すると、できることだからこそ、モチベーションの維持に苦労をします。
willの部分を優先すると、モチベーションは高く維持できますが、業務を遂行するために新しくスキルを身につける必要雨が出てきます。
だからこそ、willとcanが重なる部分を見つけるからこそ、自分らしく働く複業になりうるヒントを見つけられるようになります。
稼ぐことを焦らない。人脈は宝。

さて、複業をするにあたってのポイントは、「稼ぐことを焦らない」ことです。
「副業」ではなく「複業」と銘打っているのにも、これが理由だからです。
稼ぐことに目が行くと、本業が疎かになったり、副業そのものが辛くなります。
最近はタイミーなどで、スキマ時間で働くことができるようになりました。
けれど、本当なら、本業でしっかり稼いで、サブの仕事は、あくまでサブ。
稼ぐことを主眼においては、それこそ働き詰めになり、しんどいのです。
複業の目標は「人脈を作る」「スキルや経験をつける」「ナレッジ(組織の活動に付加価値をもたらす有益な知識や経験、技術、ノウハウ)」を貯める。
そうして、他にはない人材になることを目標としていきます。
自分は、ブログと、教育研究者として活動をしています。
ブログのほうが稼ぐ要素は強いですが、お金にはなりません。
商品PRをして、服をもらったり、ブログで読書記録をつけることで、読書を習慣づけるようにするためにやっています。
ぶっちゃけ赤字ですが、自分で、サイトを運営し、活動をするということで、多くの人に自分のことを知ってもらえます。
自分が研修を受けたこと、知ったことを他の人に知ってもらって、さらに日本の教育に寄与できれば最高だと思っています。
お陰様で、2月に1回程度、記事執筆の依頼が来るようになりました。
実物報酬ですが、自分一人では絶対購入しない商品をもらえるので、それがたまらなく楽しいです。
研究活動は、実際に論文として通すことで、日本の教育にダイレクトにインパクトを与えられます。
研究資金も助成を申請していて、色々なところからお金をいただいています。
これを使って、研究者の先生とつながったり、学会の研究会に出たりと裾野を広げています。
そして、理論の研究は、学習指導要領には書いていないけれど、実際はその理論を使われているということが往々にあります。
結局、研究が学校の仕事にもダイレクトに生きるので、やめられません。
今を振り返るために「ジブン会議」を開こう

複業をやっていると、このままでいいのかな、この進路でいいのかなと悩むときがあります。
自分も仕事が忙しい中、ブログを書いたり、研究していると、「お金にならんのになぁ」なんて思うときがあります。
先程も言ったように、お金のためにやっているわけではありません。
巡り巡って自分の成長のために複業をしているのです。
だいたい、悪い考えが巡るのは行き詰まったときです。
そんなときに「ジブン会議」をすることをおすすめします。やり方は以下の通り。
「ふりかえりをするときの5つの質問」を活用し、自分に問いかけていきます。
- 今週の目標は何だった?
- うまく行ったことは何?
- うまくいかなかったことは何?
- 次はどうしたらいい?
- まず、何からやる?
この5つの質問に対して、自分に問いかけながら、答えをノートに書き出していきます。
その時、できる限りYes/Noで回答できる質問にならないようにします。
ー「自分らしく働く パラレルキャリアのつくり方」.P234より
そして、最後に「今週できる小さな1歩」を必ず問いかけましょう。
何をするかが明確になることで、確実に一歩前に踏み出すことができるのです。
この一歩を続けていくことで、1ヶ月後、1年後、3年後には大きな成果につながっていきます。
最後に

さて、以前も色々「パラレルキャリア」のように、本業以外の働き方を考える記事を書きました。
でも、2022年を境に、パラレルキャリアをタイトルにした本は出てなさそうです。
物価高や、社会不安により、けっきょくパラレルキャリアで得られる経験よりも、実利的な副業(せどり)などが重視されるようになったのかなとも思います。
もちろん、どちらが良い悪いという優劣をつけられるものではありません。
それでも、飯のために働く「ライスワーク」ではなく、社会や人生が豊かになるような「ライフワーク」を見つけられればと思っています。
参考にした本では、教員のパラレルキャリアの事例も載っていました。
教育公務員として、安定した待遇があるので、それを活かして、学校外の世界の情報を学校現場にいれる。
そうすることで、学校現場に新たな風、いい風を吹かせられるのではとも思っています。
私は、先生×研究者(数学教育)で頑張っています。
厳密には、複業とは言えないかもしれませんが(授業について考えるのは本業なので)、副業が禁止されている教師では一つのキャリアだと思っています。
研究はとても楽しいです。
そして最新の理論を学校で試せれば、またそれも生徒の成長に繋がります。
こんなふうに教育現場をどんどん盛り上げたいなと考えています。
知り合いでは、先生として出版をしたり、大学の非常勤講師も兼ねて働いていたりしています。
大変そうですが、充実している様子が見て取れます。
先生だからこそ、色んな人がいていいと思うのです。
みなさんはどんなことをしたいですか?
是非コメントで教えてください!

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