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【働き方改革 部活動 地域移行 地域展開】「学校は学校にしか出せない価値」を出すことに集中しよう

働き方改革・仕事術

部活動の地域移行についてこんな記事を読みました。

部活動の地域「移行」ではなく地域「展開」という発想の危うさ、それでは教員の働き方改革にもつながらない(前屋毅) - エキスパート - Yahoo!ニュース
文化庁とスポーツ庁の「部活動改革に関する実行会議」は昨年12月に「中間とりまとめ」で、部活動の「地域移行」という言い方を「地域展開」に改める方針を決めた。「移行」と「展開」で何が違ってくるのかわかり

最近、「部活動の地域移行」が「部活動の地域展開」という言葉に変わりました。

部活動はしばしば、働き方改革と、学校の仕事の間で揺れ動いています。

最近コンサルタントをやっていた人の本を読みました。

この本の中に、「仕事のできる人は価値を出すことに集中できる人のことだ。」と書いてありました。

学校は、色々抱えすぎということはよく言われます。

学校の価値ってなんなんでしょうか?学校の価値を問い直してみましょう。

仕事のできる人は価値を出すことに集中する

「自分自身がいま、何に注力すべきか」逆に言えば「自分がすべきではないことに時間を割かない」

それが仕事ができる人の定義だそうです。

さて、学校は何に注力すべきなのでしょうか?学校の定義である、教育基本法をみてみましょう。

第一章 教育の目的及び理念

(教育の目的)

  • 第一条 教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。

(教育の目標)

  • 第二条 教育は、その目的を実現するため、学問の自由を尊重しつつ、次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする。
    • 一 幅広い知識と教養を身に付け、真理を求める態度を養い、豊かな情操と道徳心を培うとともに、健やかな身体を養うこと。
    • 二 個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自律の精神を養うとともに、職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養うこと。
    • 三 正義と責任、男女の平等、自他の敬愛と協力を重んずるとともに、公共の精神に基づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。
    • 四 生命を尊び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと。
    • 五 伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。

(生涯学習の理念)

  • 第三条 国民一人一人が、自己の人格を磨き、豊かな人生を送ることができるよう、その生涯にわたって、あらゆる機会に、あらゆる場所において学習することができ、その成果を適切に生かすことのできる社会の実現が図られなければならない。

教育基本法より

前振りでも述べた部活動は、どこに該当するのでしょうか?

もちろん、運動することによって得られる経験や充実感はあります。

自分も、野球や陸上をずっと部活動でやってきて、それなりには結果も出たので、頑張って良かったという気持ちは確かにあります。

ただ、教育基本法を読む限り、部活動を行わないといけないという文言は、ぱっと条文を見る限り見当たらないのです。

さて、ここで部活動を熱心にやる先生について考えます。

部活動は、大会があり成績を出せば、顧問にとって「自分の実力を見せる」いい機会です。普段の授業以外にも仕事の業績を上げるチャンスとも言えるわけです。

実際、部活動の実績で生徒の進路に影響を及ぼすこともあります。

人間は「自分がやって心地の良いこと」に時間を割く傾向があります。

仕事における「やっていて心地の良いこと」とは、自分の得意なこと(例えば私はパソコンいじりとか)や、確実に進捗が見える仕事です。

ただ、時間は有限であり、それをどこに使うかを徹底的に考え抜かなければなりません。

学校教育法に書いていない部活動は本当にするべきでしょうか?

すべきでないことを捨てる覚悟は必要です。

「不要なもの」は削ぎ落とそう

学校でも「生産性向上」「効率アップ」がよく言われています。

働き方改革の名の下、校務支援システムが入りました。タイムカードの導入もされました。

コロナ禍で行事も見直され、運動会など半日日程になりました。

それでも、まだまだ学校には「無駄が多い」です。

本当に意味のあるTODOかどうかを考え、不要TODOを削ぎ落とすことができる人が「仕事ができる人」だと私は考えます。

無駄なことに時間を使ってしまい、本来生み出すべき価値が低くなってしまっていないかをよく考える必要があります。

これは、学校以外でもよく愚痴を聞くのですが、「〇〇さんが関わると仕事が増える。」「やる気があるのはわかるんだけど、努力の方向が違う」のように成果の上がらないところに力を費やす人がいます。

これは本当にいけません。

不要TODOを削ぎ落とすために必要なのは「どうしたらサボりつつ、求められている成果を出せるか?」と自分に問い続けると書いてありました

無駄な仕事をなくすには、関係者と一緒に「不要なもの」を決めればいいのです。

例えば、運動会。「子どもと一緒に、どこが必要か、どこがいらないか」を考えてみましょう。

先生が大切だと思っていたことが案外、子どもは大事だと思っていないかもしれません(もちろん、それでも必要だと思う場合は、ちゃんと理由を説明して継続していかなければなりません)。

例えば休日の部活動。休みになれば「やったー。」という生徒も多数います。

本当に休日まで、学校で部活をさせる必要があるのでしょうか?

もう一度、学校は何をするべきところなのか、厚くなった学習指導要領と教育基本法を見返しながら考える必要があると考えています。

最後に 「仕事のできる先生とは?」

他の会社もそうですが、残業する人ほど頑張っている人とみられる傾向にあります。

特に、教育の世界は成果が数値で出ずらいです。

よって、働いていた時間、学校にいた時間で評価された時代もありました。

反面、成果を出しなさい。効率化しなさいという声もあります。

だからこそ、学校の価値を見極めて、学校だからこそ出せる価値にコミットして行けるようにする必要があります。

みんなでどんどん声をあげ、真の価値のある学校を作っていきたいですね。

こちらでも、学校の定義と題して記事を書いています。合わせてご覧ください。

他にも、会議のクオリティをアップするために、心に留めておきたいことも書きました。こちらもおすすめです。

スーさん
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