いよいよ入試前日。
よく、「入試の前日、当日はどんなふうに過ごせばいいか。」ということを聞かれます。
中学生にとって本格的な入試は初めて、勉強してきたからこそ、緊張するのはとてもよく分かります。
いつも入試1ヶ月くらい前になると、生徒に向けてこんな話をしています。
記事を読んでくれている方、受験生を応援する先生の力になれれば幸いです。
試験当日の持ち物
以下のものが揃っているか、前日に確認をしておきましょう。
- 受験票
- えんぴつ または シャーペン
- 消しゴム
- スマホ
- 時計
- お金
- リフレッシュのお菓子(チョコレート・ガムがおすすめ)
まず、1. 受験票は絶対に忘れてはいけません。忘れた場合、最悪試験を受けられないということがあります。
ただ、万が一忘れた場合は、会場に着いたらすぐ、試験官や係の人に速やかに申し出ましょう。
代わりの受験票を作ってもらえる場合があります。
私の母は、教員採用試験当日に受験票を忘れて、代わりの受験票を作ってもらいました。
ちゃんと、その年に採用試験が受かりました。
受験の前にはこの話を持ち出して「なんとかなる。」と、よく母が鼓舞してくれました。
2、3の鉛筆や消しゴムも忘れたら貸してくれることが多いです。
ただ、普段使っている筆記具ではなくなるのは、不利になります。
また、マークシート方式だと鉛筆で塗っていくほうが断然効率が良いです。
もし忘れたら、試験会場までにコンビニがあるはずなので、買っておくといいですね。
4.スマホは、迷子になった時に、地図で会場まで案内してくれるから安心です。
何かあったときに連絡を入れることもできます。スマホが1番大事な持ち物かもしれません。
5.時計は結構忘れがちです。会場によっては、時計がない部屋もあります。
試験時間を確認できなくなってしまうので、必ず1つ腕時計を持っていきましょう。
壊れた時のために、小さな卓上時計もカバンに入れておくと安心です。
6.お金があれば、とにかく受験を受けられる状態にすることができます。
電車が止まった時のタクシーに使ったり、筆記具を忘れたときや軽食を買ったり、あって困るということはありません。
多めに持って行くべきです。
7.お菓子はリフレッシュするためです。大学受験になってくると1日が長いです。
新鮮な気持ちで試験に取り組むためにも甘いものや柑橘系のガムを用意しましょう。
試験会場には、試験開始何分前に着けばいいの?
試験会場には、なるべく早く着くようにします。
電車が遅れたり、道に迷うなんてこともあります。
前日までに一度会場を下見しておくと、落ち着いて移動ができます。
私は家を早めに出て、1時間前には着くようにしていました。
その上で、どんなに早くついても、試験教室には、15分前まで入らないようにしていました。
早く試験会場に入ると、周りに受験生がどんどん入ってきて、場の空気に飲まれ緊張が高まってしまうからです。
大事なのは、リラックスして試験を受けること。
早くついたら、近くのコンビニでジュースを買って一服ついたり、忘れ物がないか確認をしたりしましょう。
トイレにも寄ってゆったりとした気分で試験会場に入ります。
試験当日の食事について
試験当日の朝ご飯
朝ごはん、好きなものを食べればいいと思います。
普段から食べ慣れているもの、例えばご飯と味噌汁や、トーストとコーヒーでも構いません。
ゲンカツギにカツサンドを食べても良いでしょう。
気持ちよく受験が受けられるような食事をとってください。
心配なのは、緊張で何も食べられない場合です。
そういった時は、ゼリー飲料や野菜ジュースで良いので、とりあえず何かお腹に入れます。
お腹に入れれば、少し心が落ち着くはずです。また、脳にも糖分が回っていくので、頭もはっきりしてくるでしょう。
トラブルはつきもの。
腹の中に入るものを少しでも入れて、試験に臨みます。
試験合間の休憩について
長い試験、小腹が空くと思います。まず、チョコレートを携帯しましょう。
なんといっても脳を動かすには、当分です。
1口でチャージできるチョコレートは間違いありません。
チョコレートが苦手な人は、ラムネや、ブドウ糖もあります。
そちらを試してみるのはどうでしょうか?
気分を変えたいなら、ガムです。噛むことで眠気が覚めますし、スーッとして口の中も爽やかになります。
もう少しがっつり食べたいなら、サンドイッチや菓子パン、おにぎりがおすすめです。
袋をひらけば、片手ですぐに食べられます。参考書を見ながら、食べることもできます。
飲み物は、個人的にはお茶を用意していました。
チョコレートで糖分は取れるので、炭酸ジュースも飲むと糖分取りすぎで眠くなります。
無糖の炭酸水なら、爽快感が出てくるので、こちらもおすすめです。
試験の合間の休憩時間の過ごし方
科目と科目の間が10分〜20分。
昼休憩になると1時間程度、休憩時間が設定されていることが多いのではないでしょうか?
基本的には、休憩時間はリラックスして次の試験を頑張るぞという気持ちになっていればいいです。
大学入試などになると、試験時間が長いので、チョコレートやガムを噛んで気分を切り替えると良いです。
大体、寒い時期に受験があります。部屋の中はあったかくてぼーっとするなら、廊下を歩いて冷たい風にあたってくるのもいいです。
もちろん、トイレには行って、せっかくの試験時間をトイレで無駄にするなんてことがないようにしましょう。
絶対やってはいけないことが1つだけ、「前の試験の出来を聞くこと」です。
「さっきの試験難しかったよね」とか「あの問題って答えって〇〇?」と聞いたりしては絶対にいけません。
すでに終えた試験は、やり直すことはできないのです。
正解が多かろうと少なかろうと、次の試験とは全く関係ないのです。
次の試験にプラスになることはないので、その話は絶対やめましょう。
また、周りの人が「さっきの試験難しかったよね?」なんて話もシャットアウトします。
ちなみに私は聞いていた人間です。しかも聞いた相手が悪かった。
京大に現役で受かった友達に「さっきの試験難しかったね。」なんて話しかけていました。
京大の子は解けて当然。自分が落ち込むだけでした(笑)
休憩時間は、とにかく切り替えの時間です。前の試験のことは忘れて、次の試験に目を向けていきましょう。
試験中パニックにならないために
試験では様々なことが起こります。
体調管理は万全にしていたつもりだけど、試験当日、風邪をひいたり、お腹が痛かったり。
忘れ物をしたり、試験時間を間違ったりすることもあります。
問題傾向がガラッと変わってウワーッとなる時もあるでしょう。
会場に行く途中で迷子になるなんてこともあります。
私は、センター試験 数学I・Aの問題がなぜか全く解けませんでした。
おかげで、模試では80点を切ったことないのに、当日は30点でした。
流石に試験が終わった後、空を仰いで、父母に向けて「浪人するわ・・・。」と呟きました。(まぁ、なんとか国立後期で受かったので結果オーライです)
なぜ試験当日解けなかったかは今でも不明です。(次の日解き直したら、さらさら解けました)
とにかく、パニックになるのは日常茶飯事だと思いましょう。
大切なのは、そういう時に「どうしよう・・・。」とうずくまるのではなく、深呼吸を一度してとにかくできることを片っ端からしていくことです。
迷ったら、タクシーを呼んで、会場に連れてってもらう。
筆記用具を忘れた、時計を忘れたなら、コンビニで購入する。
受験票を忘れたならとりあえず、会場に着いたらすぐ、試験会場の試験官に申し出る。
案外なんとかなるものです。
今できることを一つ一つ冷静にやっていくことで、合格を引き寄せられます。
最後に
勝負を決めるのは準備。中でも気持ちの準備以上のものはないと思う。
本田圭佑
受験についてはこの言葉しかありません。
勉強についてはしっかりやってきたと思います。
試験直前に勝負を分けるのはやっぱり気持ちです。
今回は、受験当日に向けての気持ちの準備について書きました。
いい結果が出ることを期待しています。
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