定期テストの監督で、ラスト5分になると、「テストの見直しをしなさい。」と全体に声をかけます。
ただ、「テストの見直し」って何をすればいいんでしょうか?
皆さんはどれだけ言えますか?
ケアレスミスをしていると、答案返却の際に安易に「見直ししないからー」なんて言って返しますが、どうすればいいか先生としてわかっているでしょうか?
今回は、「テストの見直し」「ケアレスミス」をテーマに記事にします。
テストのラスト5分で絶対に見直すべきポイント
「名前・受験番号の確認」、「マーク欄、解答欄にずれがないか」
見直しは、「間違えた時の失点の大きさ」で優先順位をつけていかなければなりません。
「ここが間違っていたら、2点減点。」<「そこを間違えたら大幅減点」 という重要度でチェックをしていきます。
だから、まずは「名前・受験番号が書いてあるか確認」です。
名前と受験番号が書いていなければ、どんなにいい出来のテストでも0点です。
真っ先に確認をしましょう。
次に「マーク欄、解答欄にずれがないか」確認をします。
1つずれるだけで、そのあとが全てバツになる可能性があるからです。
ズレがないかどうかは、「解答用紙に空きがないか」、「最後の問題の解答欄がずれていないか」の2点をチェックします。
意識的に解いていない問題以外で、解答用紙に空きがあれば、次からの解答欄が全部ずれている可能性があります。
また、最後の解答欄がずれていたら、それ以前に解き忘れた問題があるかもしれません。
まずは、「名前・受験番号の確認」、「マーク欄、解答欄にずれがないか」で、大きな失点は防げます。
「きちんと質問に答えているか」チェック
例えば、「Why 〜.」と聞かれたら「Because 〜.」とつけて文章を書かなければ0点です。
また、国語の質問で、「〇〇について理由を書きなさい。」「〇〇になるのはなぜですか。」と聞かれ場合は「〜だから。」と文末に書かなければ0点です。
こんなふうに、「きちんと質問に対する答えになっているか」を確認していきましょう。
文末を少し直すだけで適切な答えにすることができます。
もう一つよくあるのが「適切ではないものを選べ」なのに、「正しいものに◯をうつ」。
「2つ選べ」なのに「1つしか選択していない」なんてミスもあります。
きちんと「出題者から何を質問されているのか」「どういう回答が出題者から求められているのか」をチェックしましょう。
そうすれば、つまらない失点を防ぐことができます。
ケアレスミス防止テクニック
ケアレスミスで減点をくらうということもあります。
ちょっとした読み間違い、解答の書き間違い、計算ミス・・・こんな小さなミスが命とりです。
こういう小さなミスを少なくしていくためのテクニックを紹介します。
ケアレスミスの発生するタイミング
ケアレスミスの発生しやすいタイミングはいつだと思いますか?
「問題を読むとき」と「計算をするとき」です。
この2つの対策をすることで、ケアレスミスは激減します。
「問題を読む」時のケアレスミスの防止法
「問題を読む」時のケアレスミスの防止法は「ケアレスミスしそうなところに下線を引く」です。
例えば
「次の1〜4の文章のうち、本文の内容として適当でないものを2つ選べ」
こんな問題文では、どこがケアレスミスしそうだと思いますか?
「次の1〜4の文章のうち、本文の内容として適当でないものを2つ選べ」
「適当でない」と「2つ選ぶ」の2点を読み飛ばすだけで、得点することができなくなってしまいます。
「ケアレスミスしやすいポイント」は、その問題特有の聞き方やルールのことです。
いつもと違う聞かれ方をした場合、必ず下線を引く癖をつけましょう。
そうすれば、先ほど書いた最後の見直しでも役に立ちます。
計算のケアレスミスをなくすために
どんな優れた受験生でも、10回複雑な計算をすれば、1回は間違えるものです。
私も中学校の問題を解説しながら解いていると、しょっちゅう途中で間違えて生徒に指摘を受けます。
計算ミスをしなくなるためには、複雑な計算をしたところで、一度立ち止まって「今の計算、合っているかな?」と確認をするのです。
具体的には検算をしましょう。
違う方法で解いてみる。確かめ算をしてみる。
違う方法で解いて、答えが一致すれば「計算ミスなくできている」と判断できます。
特に、問題の序盤で徹底するようにしましょう。
序盤で計算をミスしてしまうと、後の解答全部が間違いです。
最初の3回までは、きちんと検算しつつ解き進めていきましょう。
最後に
今回は、テストで見直すべきポイント、ケアレスミスの防ぎ方をまとめました。
最後の5分で見直すべきポイント
- 名前と受験番号
- マーク欄・解答欄がずれていないか
- きちんと質問に答えているか 文章の末尾をチェック
ケアレスミスが起こりやすいところ
- 問題を読む時
いつもと違う場合は、必ず下線を引く - 計算をしている時
検算を序盤でする、別の方法で解く
「名前の書き忘れ」や、「ケアレスミス」はなぜするか。
それは「慢心」と「決めつけ」があるからです。
Proud, for, the human biggest enemy.(慢心は最大の敵だ)
ウィリアム・シェイクスピア「マクベス」より
テストは、驕らず、最後まで粘り強く。
テストの直前、どんな生活をすればよいか気になっている方は、こちらも合わせて御覧ください。
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